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法学部生の標本箱

ド文系が行く金山・砂金産地巡り

採集日誌② 鈴庫鉱山

久々の更新…登山の合間を縫って滑沢側にあるという鈴庫鉱山の旧坑を探索してきたので結果を記録しておきたい。
鈴庫鉱山は鈴庫山から南西約600mの沢沿いに位置する花崗岩中の低温熱水性鉱床を開発したもので、その主脈は北は雷川流域の朝日鉱山、南は竹森の黄金沢鉱山(増田鉱山?)の主脈に連なり総延長3000mに達するという。走向はほぼNSとされるが坑口やズリを辿ると東に20度程度ズレているようだ。鈴庫山から坂脇峠に連なる尾根を中心とし縁辺に向かって花崗岩磁鉄鉱質からチタン鉄鉱質へ変化するので、有名な4段ズリは下部では黄銅鉱や閃亜鉛鉱、車骨鉱といったCu,Pb,Sb鉱物に富み、上部で硫砒鉄鉱やその分解物が多くなる。
さて、件の旧坑はこの有名なズリの更に上、150m弱直登した尾根から100mほど急斜面を下った所に位置する。

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ズリ質は表山のズリ上部に似て花崗岩質、観察される鉱物はほぼ硫砒鉄鉱・スコロド石・稀にカニュク石。金山誌には表山(4段ズリ)に比べ硫砒鉄鉱に富み金品位が高かったとあるから、自然金の産状は硫化物の錆や縁に伴い、また硫化物内に小粒で埋もれる物と推測される。周囲にはかなり古い露天掘り跡らしき穴もあるが、観察される鉱石は石英質であまり品位は高そうに見えない。f:id:sakasamakun:20160917191911j:plain

回数を重ねれば何かしらは得られるだろうが今回は収穫なし。坑口は埋没してしまったのか確認出来ず。11月前にもう一度訪れたい。