法学部生の標本箱

ド文系が行く金山・砂金産地巡り

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

産地別標本集⑥ 甲山鉱山

広島県福山市北部に位置する甲山鉱山は、60年代になって初めて地元の農民が発見し稼坑したという点で非常に興味深い。詳しい発見の経緯は以下に挙げる産総研の資料に記述があるが、鉱床発見の切っ掛けが学校の校庭に露出した石英脈であったというのは日本の…

産地別標本集⑤鳥加郷大串金山

長崎県西海市西海町喰場郷、鳥加郷、大串郷周辺に分布する多数の金坑群を総称して大串金山と呼ぶ。以下の西海町の文化遺産を紹介するページに詳しい記述があるが、金銀比を見るに浅熱水性鉱床だったのだろうか。古くは柴金や浜砂金の採掘も行われていたらし…

砂金採取記録 丹波川流域①

5月〜7月にかけ数度に渡り丹波山村周辺を調査した。丹波川中流の河岸段丘上に広がる丹波山村の外れ、グリーンロードと名付けられた遊歩道沿いには戦国期から江戸時代にかけて、旧河床の岩盤上に集積した砂金を採掘した所謂「柴金」の採取遺跡が複数存在する…

産地別標本集④ 喜入鉱山

鹿児島県鹿児島市喜入中名町に位置する喜入鉱山は1918年に発見され、22年から金山整備令が発令される43年まで本ヒおよび山神ヒを採掘した後、戦後52年から3、4号坑を開坑し56年まで稼坑された金鉱山。トン当たり金品位はおおよそ10グラム弱だったらしい。 以…